便利屋の変わった依頼

幽霊退治

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便利屋を長くやっていて、初めての依頼でした。

ゴースト・バスターをして欲しいとのことでした。

要件はこんな感じ。

 

お守りを握りしめて

 

親子3人暮らしの方で、小学校の娘さんが、応接間で、何か見るという。

奥さんが心配して、神主さんとか拝む人を頼みた飼ったのですが旦那さんが、その必要はない、と言われてしまった。

だから便利屋さんが一晩泊って確かめてほしい。

私はいわゆる霊感というのはないし、見たこともないです。

それを説明しましたが、頼む人もいないからとにかく泊まってみてほしいとのこと。

断っていましたが、見えなくてもいいし、寝ちゃってもいいからということで、逡巡した末、引き受けることに。

さすがにちょっと怖い。

バットを持っていこうか考えましたが、無駄なことに気づき諦めました。

寒川神社で買ったお守りを汗ばむ手で握りしめ、いきました。

 

ウイスキーをちびちび

 

ソファに持参した寝袋を引いていると

「それじゃあ、お願いしますね。おやすみなさい」

と奥さんはいきなり灯りを消しました。

 

目が慣れてくると、うっすら部屋の様子がわかります。

はっきりいって怖い。

風が窓を揺らすとびくりとします。

サイドボードの置物がとても気になる。

私はジャンパーを着たまま寝袋に潜り込みました。

どうとも眠れないので、たまにする瞑想を寝たまま試みる。

すると意識が明晰になり、いよいよよくない。

小さく歌を唄ったり、部屋中を睨み倒したり、くるならこい! と心で叫んでみたり。

それで、ウイスキーをちびりちびりやりました。

寝ちゃってもいいということでしたので、どうしても怖かったらノンで寝ちゃおうと、ウイスキーの小瓶をこっそりポケットに忍ばせておいたのでした。

ほろりと寄ってくると、くるならこい!という気持ちになり、胡坐をかいて本格的に飲みはじめちゃいました。。。

 

肩が重いと報告

 

結局、いつの間にかうとうとして朝がきました。

寝ぼけまなこをこすっていると、

「どうでした」 と奥さん。

さすがに見たとは言えません。

嘘をつかないことは田舎のばあちゃんに小さいころから教えられています。

だから。

「そですね。ち、ちょっと、肩のあたりが重いです。どしてでしょう」とだけ言いました。

二日酔いで頭が痛いことは黙っていました。

奥さんはやっぱりとか、そうですよねとかいいながら、結構大げさに驚いて、ちょっとお父さんと、部屋をどたどたでていきました。

 

ゴースト・バスターには、やっぱりなれないなあと、私は凝った気がする肩をぐるぐる回しました。

 

現在は、ゴースト・バスターの依頼は受けつけておりません。

念のため。。。

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